なぜ、名称が「安全帯」から「墜落制止用器具」に変わったのか?
ISO規格における用語にあわせて、高所からの墜落時に地面へ激突する前に墜落を制止する「墜落制止」、それに伴った器具として、名称を「墜落制止用器具」と国は定めました。
安全帯から墜落制止用器具へ名称が変更となり、原則としてフルハ一ネス型の使用が義務付けられるなど大きく制度の改正が行われました。
構造規格・JIS規格の主な変更点
☆主な改正点
・原則、ISO規格との整合化
・フルハーネス、ショックアブソーバ、それぞれ耐衝撃性(動的性能)試験が実施される事となった。
・ショックアブソーバの耐衝撃性として、第一種と第二種が規定されました。
☆使用時の注意点
・第一種ショックアブソーバ付きのタイプ1ランヤードを使用する際は、基本的今までと同様となります。ただし、誤った使用方法(質量の超過、フックを低い箇所に掛けて落下距離が大きくなる)などの場合、旧規格ではショックアブソーバが0.66m以上伸びることはありませんが新規格では1.2mまたは1.75mまで伸びる可能性がありますので注意が必要です。
・フルハ一ネス型は、胴ベルト型と比較してD環の高さが高くなりますので、従来と同じ箇所にフック掛けしたとき、その分、落下距離が長くなりますので、注意が必要です。